WAttention2019 FRANCE版表紙掲載
Japan Brand corection2020全国版掲載
西国街道沿いにたたずむ築200年を超える古民家の改修工事。
“古きものを活かす”をテーマに200年の歴史が刻まれたこの家の良さを引き出せるように設計。昔ながらの土間は応接間として活用し、建具や梁、家具など代々受け継がれてきたものを使用した。耐震補強のため四間続きだった和室に新たに壁を造り再構成し、生活面を考慮しながら耐震機能を向上させている。
昭和時代に増築された離れが母屋よりも主張し、かつ雨漏りの原因と採光不足の原因となっていた為解体し、新たに建てられた離れの棟の高さに焼板で統一したことによって貴重な200年の母屋の美しさを阻害させない佇まいとなるようにした。
母屋と新築をつなぐ坪庭は母屋、新築のどちらからでも楽しむことができ、周囲が壁で囲まれているためプライベート感のある空間となっている。
築200年の古民家の調和するように新築された離れ。
居住スペースを新築部分に集約している。坪庭を挟んで古民家があるため和モダンスタイルとし、古民家との調和を図った。新築部分と古民家を坪庭という空間でそれぞれを結び渡り廊下でつないだ。
新築の離れは収納力と機能性を重視したアイランドキッチンとご主人希望の小上がりの畳スペースを作り家族団欒の空間とした。
冷蔵庫や調理家電などはキッチン背面のパントリーに内に収まるように計画し、生活感が出ないように配慮している。
【DATA】
所在地 / 高砂
構造 / 木造(伝統的工法+在来工法)
築年数 / 200年+新築
設計:TBJインテリアデザイン建築事務所
施工:東播建築工藝株式会社